48、寮内スリッパ
硬質ゴム製のスリッパで、底も柔らかい肌色をした
ゴム製で出来ていた。ヘップと呼ばれることもあった。
寮内で履くのはこのスリッパだった。全員が同じ物で、
名前を書くことで区別されていた。楠寮も金剛寮も同じ
製品であったが、楠寮は緑一色、金剛寮は入学年度によって
緑、赤、青がローテーションしていた。履いているとわりとすぐに
ゴム底はすり減るし、側面は割れてきた。しかし、かなり割れて
ガバガバになっても履いている人間が見受けられた。あんまり酷いと
寮係に買い換えるよう言われた。伝票で買うことが出来る。
堅いために、カカトの部分を持って手首のスナップを利かせて投げたり、
足の振り上げで真っ直ぐに飛ばす「ヘップシュート」という技などが存在したりして、
それもスリッパの寿命を縮める一因となっていた。
もちろん、ときどき投げ損ないが窓にぶつかり、ガラスの割れることがあった。
廊下などに放置していると、寮係に没収されることもあった。