部屋替え
長期休み中にのみ帰省は出来る。
寮に帰らなければならない日を帰寮日という。
帰寮日は午後2時に点呼があり、そのあと新しい部屋割りが発表される。
それがすむとその部屋割りに従って部屋の移動が行われる。
部屋員の人選は寮係が行う。新しい部屋が寮のほぼ反対になった
人間はそれだけ時間が掛かる。
また、人間関係にそれほど配慮がなされているわけではないので、
仲の悪い人間同士が同じ部屋になることもあり得る。
この部屋割りの発表はいつも緊張するものであった。
部屋員の構成でその学期が快適になるか
嫌なものになるかが決まるからだ。
帰省する前日に、帰ってきてすぐ部屋替え出来るように荷造りが
なされており、これは寮係のチェックがあった。これを帰省用意という。
また、部屋替え後もちゃんと部屋替えが出来たかどうか寮係が
チェックする。合格するまで片付けなどは続けなければならない。
これはどの寮にも共通してあった。
狭い廊下を、段ボール箱を幾つも持った寮生達が右往左往する姿は
新学期の風物詩であった。