誕生会

楠寮、金剛寮とも月に一度あった。

焼き肉をするのである。肉が一人500グラム割り当てられ、

他にも缶ジュースが2本出た。

また、キャベツとご飯が食べ放題であった。

金剛寮はホールで行い、それようの小さなコンロと鉄板が各部屋に配られた。

楠寮では春夏は中庭で行い、秋冬は大食堂で行った。

中庭で行う場合は七輪で炭焼きだった。

とにかく肉が食えるので、寮生にとっては嬉しい行事であった。

焼き肉は夕詣り後に行われるが、楠寮ではそのときに

当月の誕生者が全員前に出て挨拶をしたように思う。

焼き肉の臭いが着くため、風炉はその後で入ることが出来たが、

全員が集中するため酷く混んだ。

翌日も食堂に行くと焼き肉の香りが残っていることがあった。

金剛寮ではコンロと鉄板を焼き肉が終わってから部屋ごとに

洗わなければならなかったのだが、なかなかの手間だった。

その後の入浴時間などにも関わるため、これをいかに手早く

済ませるかがいつも課題であった。

後に私が高校3年生になったとき、これとは別に

その月の誕生者を寮長室に集め、寮係と一緒にお茶とケーキを

食べながら歓談するという企画が始まった。

開始した翌年に卒業してしまったので、それが今も

続けられているのかは知らない。

 

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