乾燥
11−2、金剛寮
洗い終えた洗濯物は洗濯機室の隣にある乾燥機室で乾かす。
この部屋はコンクリートが剥き出しになっているが、
昔はシャワー室であったためらしい。
この部屋の中には金属製の格子が置かれ、そこにハンガーや洗濯リングを
引っかけて干す。室内は常に熱風が吹き込まれており、洗濯物の湿気と相まって
蒸し暑くなっていた。しかし、このため冬場にはこの部屋で
暖を取っている生徒を目にすることも少なくなかった。
乾燥機室は週2回、夕清掃の際に空にされる。また、そのときは熱風も止められ、
洗濯機室の清分に当たっている人間が掃除をした。
この部屋には深夜、洗濯物を掛ける格子で首を吊った生徒の
霊が出るという噂があった。びっしりと並んだ洗濯物の間から、
その首を吊った生徒の足が垣間見えるというのだ。