8、平常服

普通に言うところの「作業服」。色は暗いベージュ。

下は通年で同じだったが、上は長袖の冬服と半袖の夏服があった。

胸には同じ色と素材で出来た小さな四角いワッペンが貼られ、

そこには名前が縫いつけられていた。

これらの衣替え時期は学校のそれと連動していた。

男子寮では私服の、特にズボンの着用が禁止されていた。

上は原則として「白、黒、紺の無地かワンポイント」とされていた。

この規則は私が中学1年の頃には厳しかったが、

年を経るごとに楠寮、金剛寮とも有名無実化していった。

とはいえ、あまり派手な色や柄の服は没収されたし、

ズボンはどんなものであれ「違反物」として没収された。

しかし、ハーフパンツだけは地味な物なら認められていた。

また、下級生があまり派手な服装をしていると

上級生から目を付けられた。

そうした規制の理由は「衣」のインデックスにも書いたが、

他にも「寮出」を少しでも防ぐため、という考えがあったらしい。

私服だと寮を出ることが容易になり、

また、そうされたときに発見しにくいためだ。

そこで、寮は基本的な服装としてこの平常服を着用させていた。

また、朝詣り夕詣り時や早朝訓練時には上下平常服の

着用が義務づけられていた。それ以外の時間は、

上に着る服装に関しては没収対象となるような服以外は

何を着ていてもかまわなかった。

ちなみに、学校で支給される制服や体操服ジャージ(学校ジャージ)、

寮で支給される寮ジャージがその他にも寮生の着る服の選択肢としてあった。

 

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