天沼君は、どうも悪らしい。確かに、夜中に宇宙人を呼び出したり、やたらと物知りだったりしておかしいとは思ってた。でも、そんなに悪いようには見えなかった。そりゃ、「苦り切った鯖」発言はどうかと思うけど。
「悪じゃない」になるため、天沼君はキャンプ場へ連れて行かれた。ここで、「善」にするためと言わない辺りが大人の狡さだ。
手紙によると、天沼君のテントはドーム型じゃなくて、ちゃんとしたスナフキン風の黄色いやつだそうだ。もちろん、ハモニカは吹いても可。スナフキンっぽいから。キャンプ場で早くも天沼君は悪を発揮したらしい。付き添って行ったお父さんの話では、俄にぐるぐる回りながら発光しだしたという。その話を聞いたら、さすがに私も天沼君が悪であることを認めるしかない。
今でも天沼君からは手紙が来る。最近は随分と悪から遠ざかったようで、その証拠にしる粉ドリンクが飲めるようになったそうだ。